株式取引を始めてみたい方は多いでしょう。しかし、株式取引について調べてみると「大きく損をした」「株なんてやらなければよかった」といった内容を見ることがあると思います。
このような記事を見ると株式取引を行うことを躊躇してしまいますよね。
しかし、株式取引は正しく行えば高い確率で利益を得ることができるものです。
そこで今回は、株式取引の初心者が失敗しないために注意すべきことについて説明をします。
今回紹介する内容をしっかり守れば、株式取引で大きく損をする事はないですのでぜひ参考にしてください。
株で失敗しないために注意すべきことは7つ!
株で失敗しないために注意すべき事はたくさんありますが、今回は、その中でも特に大切な8つの項目について説明をします。
- 余裕資金で投資をする
- 1度にまとまった金額を投資しない
- 株価が下落してもすぐに売らない
- 損切りはしっかり行う
- 過度なナンピンは行わない
- 銘柄選びは根拠をもって行う
- 過度に高いリスクはとらない
- 利益確定のタイミングを決めておく
株式投資で失敗しないための注意点についてわかりやすく説明していきますね。
余裕資金で投資をする
株式投資を行う際は、必ず余裕資金で投資をするようにしましょう。
余裕資金で株式投資を行わないと、次のような事態に陥りがちになります。
「保有銘柄の株価が下がっているけど、今後上昇しそうな局面になる可能性が高い。でも、使う予定があるから解約せざるを得ない」という状況です。
せっかく今後上昇しそうなのに損切りを行わなければいけない事は非常に辛いことになります。
しかし、3年くらい使う予定がない資金で株式投資を行えば、多少株価が下がったとしても余裕を持って保有することができます。
短期で大きな利益を狙いたい気持ちはわかりますが、株式投資はそんなに甘いものではありません。
株価が多少下がっても慌てないために、株式投資は必ず余裕資金で行うようにしましょう。
1度にまとまった金額を投資しない
株式投資を行いたいと思っている方の多くは、株式投資で大きな利益を狙いたいと思っていますよね。
大きな利益を狙うためには、まとまった金額で投資をしなければいけないと思っている方も多いと思います。
確かに、株式投資で大きな利益を狙うためには、ある程度まとまった金額で投資をしなければなりません。
しかし、株式投資初心者の場合、大きな利益を出すことよりもまずは大きな損を出さないことが非常に重要になります。
大きな金額で投資をしてしまうと、うまくいけば大きな利益が出る可能性はありますが、大きく負けてしまう可能性もあります。
株式取引に慣れる前に大きな損失をしてしまっては元も子もありません。
まずは欲を出さずに大きな利益を狙うのではなく、少ない金額で投資をして株式取引に慣れることを最優先にしましょう。
株式投資初心者の方は、一度にまとまった金額で投資するのではなく、損しても問題ないと思える少ない金額で投資を始めるようにしましょうね。
株価が下落してもすぐに売らない
株式投資初心者の方にありがちなのは株価が下落するとすぐに売却してしまうことです。
今後の見込みがなければすぐに売却してしまう事は非常に大切になりますが、今後上昇する見込みがあると判断すれば多少株価が下落してもすぐには売らないようにしましょう。
株価が下落すると含み損が広がり精神的にはきつくなりますが、含み損は株式投資にはつきものです。
含み損に耐えうる精神力がなければ、株式投資で大きな利益を出すことができません。
今後上昇する見込みがあれば、多少の株価下落ですぐに売却するのは絶対にやめましょう。
損切りはしっかり行う
先程の株価が下落してもすぐに売却しないと相反するように思われるかもしれませんが、株式投資でコンスタントに利益を出すためには損切りは非常に重要です。
損切りは、精神的に非常に辛いことです。なぜ辛いかというと自分が選んだ銘柄が失敗したと認めることになるからです。
しかし、今後の見込みがなくいつまでもその銘柄保有していると、含み損はあっという間に大きくなってしまいます。
含み損が大きくなればなるほど損切りは難しくなります。誰だって大きな損失を確定させたくないからです。
このような状況になってしまうと、何年も塩漬けすることになってしまう可能性が高いので、見込みがないと判断すればすぐに損切りを実施するようにしましょう。
損切りをして資金を自由にすれば、他の銘柄に投資することによって損を取り戻すことができる可能性があります。
1つの銘柄にこだわり損切りを行えない事は絶対にやめましょう。
過度なナンピンは行わない
ナンピンとは、保有銘柄の株価が下落したタイミングで同じ銘柄に追加で投資することを指します。
ナンピンには、株価が下落したタイミングで追加で購入するので平均購入単価が下がり当初購入したときの株価まで戻らなくても損を出さずに済むメリットがあります。
しかし、株価が下落していることには理由があるので、追加して購入したとしてもすぐに株価が上昇するとは限りません。
結果的にナンピンをしすぎて投資金額が膨らみ大きな損をしてしまう可能性がありますので、ナンピンを行う際は慎重に行うようにしましょう。
銘柄選びは根拠をもって行う
株式投資で利益を出すために最も重要な事は銘柄選びをしっかり行うことです。
当たり前のことのように思われるかもしれませんが、意外と株式初心者の方は銘柄選びをしっかり行うことをしていません。
「雑誌に載っていたから。」「有名なアナリストが勧めていたから。」このような理由で、自分でその銘柄について調べることをせず株式を購入する方が多いのです。
たまたま購入した株価が上昇すれば良いですが、株価が下落した時は、根拠を持って銘柄選定をしていないので不安になりすぐに売却したくなってしまいがちになります。
もちろん、損切りは株式投資において非常に重要なことになりますが、いつもすぐに損切りをしてしまっては株式投資で大きな利益を出すことができません。
株価が下落した時も根拠を持って銘柄選定をしていれば、ある程度の株価の下落には、精神的に耐えることができるでしょう。
過度に高いリスクはとらない
東京証券取引所1部に上場されている大きな銘柄より新興市場のジャスダックやマザーズに上場されている銘柄の方が一般的に値動きは大きいです。
テンガバーと呼ばれる1年間で株価が10倍になる銘柄のほとんどは新興市場で生まれています。
しかし、値動きが大きいという事は大きな損失を被ってしまう可能性が高いことも意味します。
値動きの大きい銘柄は利益を出す上で非常に魅力的ではありますが、株式投資初心者において最も重要な事は大きな損を出さないことです。
新興市場の銘柄に投資するのは、株式投資にある程度慣れてからにしたほうが無難だといえるでしょう。
利益確定のタイミングを決めておく
株式投資の世界では、損切りのタイミングよりも利益確定のタイミングの方が難しいといわれています。
何故かというと、保有銘柄が大きく上昇するとさらに株価は上昇するのではないかという欲が出てくるからです。
株式の中には、右肩上がりで長期間上昇するものもありますが、そのような銘柄はごく少数です。
大きく上昇した後は、大きな調整が入ることが一般的になります。
利益確定のタイミングをあらかじめ決めておかないと、どのタイミングで利益確定して良いか非常に迷うことになります。
例えば、あらかじめ10%値上がりしたらどのような状況でも利益確定すると決めておけば迷わず利益確定することができるでしょう。
せっかく出た利益を失わないためにも、欲を出さずあらかじめ利益確定のタイミングを決めていることが大切になるのです。
まとめ
今回は、株式投資初心者の方が株式投資で失敗しないための注意点について紹介をしました。
一昔前に比べ給料が上がりづらく終身雇用が崩壊した今、資産運用でお金を増やす必要性は年々高まっています。
数ある資産運用の中でも株式投資は最もポピュラーな投資になるでしょう。
株式投資に関する情報は世の中に溢れていますが、「大きな利益が出る」といったような耳障りの良い情報ではなく、株式投資でいかに損をしないかといった情報のほうが重要になります。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただき株式投資で大きな損を出すことを回避しつつ利益を狙っていくようにしていただければ幸いです。